1-1カードキーによる入室制限
ハンバーグを製造している新工場では、フードディフェンスの観点より、二段階のセキュリティをかけています。
まず、工場の正面玄関の入場時に、カードキーによる制限があります。
製造室への入室時には、再度カードキーによる制限を行います。
カードキーには、2段階のセキュリティレベルがあり、製造室には社内の従業員でも製造関係者しか入室できないようになっています。
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1-2動線とゾーニング
工場の設計段階より、品質管理の観点より検討を行い、設計⇒施工を実施致しました。
人(従業員)・物・製品・廃棄物の動線を明確に区別しました。
ハンバーグ製造室へは、サニタリーエリア(更衣前室⇔更衣室⇔サニタリー室⇔エアーシャワー)を通過しないと入室できません。
製造室エリアは陽圧管理を行い、部屋毎に捕虫トラップを設置し管理しています。
ハンバーグ製造室への、微生物・異物・虫等の侵入を防止します。
1-3ブロック肉の表面殺菌
ハンバーグに使用する原料肉は、専用の殺菌機で連続的に表面殺菌されます。
所定の温度・時間に設定した殺菌機を通過させることで、原料肉の表面温度は「110℃~120℃」もの高温になり、万が一表面に微生物が付着していても、完全に殺菌されます。
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1-4フレッシュ温度管理システム
ハンバーグを製造する製造室は微生物の増殖を防止抑制するため、10℃で温度管理しています。
ソックダクト方式(自然対流方式)を採用しており、フィルター全体から、クリーンで穏やかな風を室内に送り出します。
- ホコリ、細菌やカビを捕集して衛生的です。
- ミンチ肉・ハンハーグの表面乾燥を防止します。
- 温度ムラの少ない均一な室内環境の維持を行います。
- 風を感じさせない快適な微風空間を作ります。
1-5X線異物検出装置の導入
成型されたハンバーグをX線検査機で異物検査します。
一般的な金属検出器では金属異物のみしか除去できませんが、X線検査機では、金属は元より、石・ガラス・硬質プラスチックや硬骨も除去することができます。
万が一異物を検知した時には、コンベアにて排斥されます。
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1-6鮮度維持のため個別包装
自動包装機で、グルーピングしたハンバーグを、3~5個単位でラップ包装していきます。
ラップ包装は、ハンバーグの酸化を防止し、鮮度維持に効果があります。
また、異物や微生物の付着を防止します。
※使用するラップは、食品衛生法で規定された容器包装の各試験に適合したものを使用しております。
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1-7温度の自動モニタリング
各製造室や保管庫、製品の温度等をモニタリングし、異常があればアラートを発信します。
低温での温度管理は、微生物の増殖を防止抑制するための重要な管理ポイントです。
1-8トレーサビリティ
原料肉~製品出荷までの生産管理システムを構築し、バーコードやQRコードを自動で読み取り、トレーサビリティを行います。
※トレーサビリティとは、食品の安全を確保するために、産地での牛の飼育~加工、製造、流通などの過程を明確にするシステムのことです。
1-9病原性大腸菌検査システム
品質管理部門にて実施しております微生物検査ですが、日々製造したハンバーグ全品目につきまして、一般生菌数や大腸菌の検査と、遺伝子を用いて対象とする病原性微生物(O157)を迅速検出・菌種を特定するシステムとの併用にて安全性を確認しております。
店内に掲示しておりますハンバーグ品質検査報告書ですが、各検査項目がすべて合格したことを確認した上で各店へ送信しております。